Omnivore 終了後、いちばん移りやすい代替
Omnivore 代替を探しているなら、すでにつらい知らせはご存じでしょう。OmnivoreはElevenLabsに買収されたあと、ホスティングサービスが2024年11月15日に終了しました。データのエクスポート期間は11月末まで続き、それからサーバーは静かになりました。
Omnivoreは本当に多くの人に愛されました。オープンソースでプライバシーにやさしく、全文保存が得意で、記事とハイライトをそのままObsidianやLogseqへ送れました。日本のObsidianやPKMのコミュニティにもファンがいました。みんながいちばん惜しんでいるのは、まさにこうした点です。
ここでは次の移行先を正直に見ていきます。ソースコードは今もGitHubで公開されているので、技術に明るい人ならセルフホストできます。とはいえ多くの人は、同じ価値観を大切にしながら保守の続くものが欲しいだけでしょう。その隙間を埋めるために作られたのがFlowFerryです。
なぜOmnivoreは愛されたのか
代替を選ぶ前に、残す価値のあるものを言葉にしておくと役立ちます。Omnivoreのファンが大切にしていたのは、おもに四つでした。
- 開かれた姿勢。 プライバシー第一で、監視もなく、広告収益に頼るビジネスモデルでもありません。
- 全文保存。 リンクだけでなく、記事まるごとを保存し、あとで読めること。
- ノートへ送れる。 記事とハイライトがObsidianやLogseqへ流れていくこと。
- 集中できる読書。 すっきりした組版で、ごちゃごちゃがないこと。
良いOmnivoreの代替は、機能チェックリストを埋めるだけでなく、この四つを大切にするべきです。
FlowFerryは同じ姿勢をどう受け継ぐか
FlowFerryは、静かでミニマルなあとで読むアプリ兼Webリーダーです。サーバーを運用させることなく、Omnivoreと同じ感覚を共有します。
ローカルファーストでオフライン。 保存した記事(テキストと画像)は手元の端末に保存されます。どこにいてもオフラインで読め、ずっと自分のものとして持てます。
設計からしてプライバシー重視。 取得も閲覧も書き出しも、すべて端末上で行われます。広告もトラッキングもありません。同期をオンにしても、使うのはあなた自身が接続したストレージで、FlowFerryのサーバーではありません。
目的地ではなく渡し船。 ここがOmnivoreユーザーにいちばん響くところです。FlowFerryは保存した記事をObsidian、Logseq、Notion、Google Drive、GitHub、Evernote、Dropbox、OneDrive、Yuqueへ送れます。PDF、Markdown、HTMLでの書き出しもできます。Obsidianが拠点なら、Obsidianコネクターの設定ガイドで手順を追えます。
きれいな読書。 FlowFerryはごちゃごちゃや広告を取り除き、落ち着いて集中できるように記事を組版します。
主要な機能にはアカウント不要で、無料プランと任意の有料Proがあります。(学生は20%オフ。hi@flowferry.app までご連絡ください。)
対応OSはiOS、Android、macOSで、ブラウザ拡張(Chrome、Safari)、Raycast拡張、公開APIから保存できます。
比較:Omnivore対FlowFerry対セルフホスト
| 観点 | Omnivore(ホスティング) | FlowFerry | セルフホストのOmnivore |
|---|---|---|---|
| オープン/プライバシーの姿勢 | あり(ただし終了) | あり、ローカルファースト、トラッキングなし | あり |
| オフラインで読む | 限定的 | 可能、端末に保存 | 構成しだい |
| Obsidian/Logseqへ送る | 可能 | 可能(NotionほかもOK) | 可能 |
| 保守とホスティングを任せられる | いいえ、サービス終了 | はい | 自分で保守 |
| 導入の手間 | なし(稼働していた頃) | アプリを入れるだけ | 大きい、自前のサーバー運用 |
| 料金 | 無料 | 無料、任意のPro | 無料+サーバー費用 |
正直なところはこうです。インフラの保守が好きなら、セルフホストでOmnivoreを生かし続けられます。FlowFerryはそれ以外のすべての人のためのもので、同じ価値観を保ちつつ、サーバーの手入れは要りません。なお、同じくオープンソースでセルフホストできる選択肢としてWallabagもあり、これも自分でサーバーを運用したい人には合います。
Omnivoreからの移行のしかた
FlowFerryにOmnivoreのワンクリック取り込みはありません。そこは取り繕わずに書いておきます。Omnivoreのエクスポート期間中にデータを書き出していたなら、いちばん確実なのは、今も大事な記事を保存し直すことです。正直に見直してみると、読みかけのリストは思っているより短いものです。
これからの保存は手早く行えます。読みながらブラウザ拡張を使う、スマホからアプリへ共有する、公開APIを叩く、のどれでもかまいません。そこから先は、すべてあなたのノートや好きな書き出し形式へと流れていきます。
Pocketにも頼っていたなら、Mozillaが2025年7月8日にPocketを終了したことも覚えておいてください。その移行についてはPocket 代替ガイドでまとめています。記事をVaultへ入れるのがいちばんの目的なら、Obsidianにおすすめのwebクリッパーの記事で選択肢を詳しく比べています。
よくある質問
Omnivoreは完全に終了した?
ホスティング版のOmnivoreは終了しました。ElevenLabsによる買収を受けて2024年11月15日に停止し、エクスポート期間は11月末まで続きました。オープンソースのコードは今もGitHubで公開されていますが、ログインしていたあのサービスはもう存在しません。
まだOmnivoreをセルフホストできる?
できます。ソースコードがオープンソースのまま公開されているので、技術に明るい人ならOmnivoreをセルフホストして使い続けられます。ただしそれは、自前のサーバーを運用し保守することを意味します。趣味ではなく面倒に感じるなら、FlowFerryのように保守の続くアプリのほうが手軽な道です。
ObsidianユーザーにいちばんのOmnivore代替は?
FlowFerryがよく合います。Omnivoreと同じくローカルファーストでプライバシーを尊重し、オフラインで読め、保存した記事をObsidian(さらにLogseqやNotionなど)へ送れます。つなぎ方はObsidianコネクターのドキュメントをご覧ください。
FlowFerryは記事を自社サーバーに保存する?
いいえ。記事は手元の端末にローカル保存され、閲覧も書き出しも端末上で行われます。任意の同期はあなた自身が接続したクラウドストレージを使うので、ライブラリは自分の管理下にとどまります。
Omnivoreが残した続きを引き継ぐ準備はできましたか。FlowFerryをダウンロードして、保存した記事を静かに読める場所を持ちましょう。
FlowFerry